第3回目のアーティスト紹介は、神谷郁代さんです。
神谷郁代さんは、井口愛子氏に師事。桐朋学園高校卒業の年に毎日音楽コンクール第一位となったのがきっかけで、ドイツのエッセン音楽大学に留学、クラウス・へルヴィヒ、ステファン・アスケナージなどに師事。1972年、エリザベート王妃国際コンクール(ブリュッセル)入賞後、ヨーロッパ各地で音楽祭、リサイタルなど活発な演奏活動を展開。
これまでに、小澤征爾、ホルスト・シュタイン、フリューベック・デ・ブルゴス、マキシム・ショスタコーヴィチ、岩城宏之、若杉弘などの指揮で、内外のオーケストラと数多く共演。さらにクリーヴランド弦楽四重奏団、ウィーン・フィルのメンバーとの室内楽も行う。近年はケニア、南アフリカ、メキシコ、タイでコンサートを行うなど、その活動範囲はきわめて広い。2005年10月には、ベルギー、ルクセンブルグでコンツェルトリサイタルを予定している。ここでの演奏は、エリザベート王妃国際コンクール入賞後以来であり、久しぶりに熱意で気の引き締まる思いがするとおっしゃっていました。
録音も活発で、20枚以上あり、中でもベートーヴェンの「熱情のソナタ」は、アメリカで2万枚以上のセールスを記録しています。2000年、モスクワ放送交響楽団とベートーヴェン4番、グリーグのピアノコンツェルトを録音。昨年、バッハCDをリリースした。レパートリーはベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、シューマン、ムソルグスキー、サティーなど古典から現代に至るまで幅広い。1988年度芸術祭賞受賞。
ウテルスホールでは2000年3月に、ホールの完成を記念して神谷郁代さんのピアノコンサートを開催いたしました。当日は神谷さんのお話も入り、とてもなごやかな雰囲気の中、ショパンのスケルツォ、バラード、ノクターン、ベートーベンのソナタ、ワルドシュタイン等が演奏されました。
ウテルスホールは、約100席程度の小さなホールです。時に演奏者と観客は、手の届く程とても近くになり、緊張の中にも暖かい親近感も生まれます。
その日は、神谷郁代さんのコンサートを聞こうと、地域の皆様、また遠方からも多くの方々でホールは満席となりました。演奏後は、感動の拍手がなかなか鳴りやまずアンコールも何曲か続き本当に素晴しいコンサートでした。